和歌山県は新宮市にある、神倉神社の伝統的な例祭として有名な「御燈祭り(おとうまつり)」。地元の人だけでなく、県外の人も参加することができるこの例祭は、芸能人なども度々訪れるお祭りです。
今回は、そんな和歌山の奇祭「御燈祭り」について、歴史や見どころなどを紹介します。
「御燈祭り」とは?

御燈祭りは、熊野三山の熊野速玉大社の祭神と関わりの深い摂社である「神倉神社」の例祭です。毎年2月6日に、無病息災などを祈願して執り行われます。
御燈祭りでは、白装束に荒縄を締めた2,000人あまりの「上り子」と呼ばれる男たちが、御神火を移した松明を持って山頂から一気に駆け下ります。538段もある階段を駆け下りる男たちの勇壮な様は、迫力満点で圧巻の一言です。

このお祭りは男であれば地元人じゃなくても上り子としてお祭りに参加できるで!
女の人は上り子として参加はできないけど、お祭りを見物することはできるよ!

「御燈祭り」の歴史

御燈祭りは、記録に残っているだけでも飛鳥時代より執り行われており、約1400年の歴史を持つ、歴史深いお祭りです。
2月6日は、旧暦の正月の6日となっており、古くは新年の御祈願と祝いの意味を込めて執り行われていました。
御燈祭りは、熊野神の来臨を再現しており、家々に神の火を戴くことで、家族に熊野神の来臨を告げ、無病息災を祈ると同時に、祝いの膳を準備し家族で喜びを分かち合っていたと言われています。

御燈祭りはその歴史の深さから、和歌山県の無形民俗文化財にも指定されてるで!
「御燈祭り」の見どころ

御燈祭りの見どころはやはり、2,000人もの上り子たちが神の火を移した松明を持って、山頂から一気に駆け下りてくるところでしょう。
この神事は、20時前から準備が始まり、30分ほどかけて山頂から麓まで男たちが次々に駆け抜けます。
神の火を戴くまでは、灯明を挙げるのを禁じられていることもあり、山頂から麓までは真っ暗、その中で燃え盛る炎が松明に灯され、一つひとつ参道を下っていく様は、どこか神秘的な雰囲気を醸し出しており、奇祭と呼ばれながらも、歴史の深い由所正しき神倉神社の例祭であることを思い出させます。

神倉神社の麓の太鼓橋付近は先頭を争う上り子を見られることから、かなり混雑する人気スポットやで!
「御燈祭り」に参加するには?

県外の人でも、上り子として参加することができるのが特徴の御燈祭りですが、どのように参加すればよいのでしょうか。ここでは、御燈祭りの参加方法を紹介します。
御燈祭り当日までにすること
御燈祭りは神聖な例祭です。そのため、参加するためには精進潔斎、つまり身体を清めなければなりません。精進潔斎としては白いものしか食べてはいけない、身に付けるものも白いものだけ、女性にも触れてはいけないというしきたりになっています。

本来は1週間前からこの精進潔斎をしやなあかんみたいやけど、実際は当日の朝からだけ行ってる人も多いみたいやで
御燈祭り当日済まさなけらならないこと
当日は、神倉山に登る19時までは自由ですが、以下の3点は、それまでに済ませておかなければなりません。
- 白装束に着替えて松明に祈願などを書く
- 三社参りを行う
- 神倉山に入山する
・白装束に着替えて松明に祈願などを書く
上り子として参加する人は、祭りの衣装である白装束に着替えます。また、松明に祈願を書きましょう。

着替える場所は新宮市観光協会(0735-22-2840)に問い合わせて確認してな!
・三社参りを行う
新宮市内にある「阿須賀神社」「熊野速玉大社」「妙心寺」の順番に巡拝しましょう。

当日はかなり混雑するみたいだから、三社参りは早めに済ませておこうね!
・神倉山に入山する
19時までに山頂の神倉神社に到着できるよう、神倉山へ入山しましょう。

松明に火が点くまではかなり寒くなるから、カイロや軍手を持っていったほうがいいよ!
石段を駆け下りよう!
19時半ごろから松明に点け始め、20時ごろから石段を駆け下ります。山門が一旦閉まり、再び開いたら石段を駆け下りましょう!

松明は、各自家に持って帰って神棚に飾っておいて、翌年のどんと焼きで焼くのが正式なしきたりになってるんやて!
和歌山の歴史深い例祭「御燈祭り」に参加してみよう!
いかがだったでしょうか。御燈祭りは歴史深い例祭ではありますが、誰でも参加できるのが特徴の珍しいお祭りです。家族や大切な人の一年の無病息災を願って、石段を駆け下りてみませんか?