和歌山の冬の名物「仙人風呂」とは？入り方や期間を紹介！

和歌山県田辺市には、冬の期間だけ入ることができる「仙人風呂」という珍しい温泉があります。この記事では、仙人風呂とはどんな温泉なのか、また利用できる期間や入浴にあたっての注意点などについて紹介します。

仙人風呂とは？

和歌山県田辺市を流れる大塔川は、川原を掘ると温泉が湧き出るという珍しいスポットです。夏の期間はスコップなどを使って誰でも川原を掘ることができるため、川遊びをしながらオリジナルの露天風呂を楽しめます。

そして冬になると、川の一部がせき止められ、川原全体が露天風呂として開放されます。これが仙人風呂です。大自然の中で青空や星空を見上げながら入る露天風呂は解放感抜群！毎週土曜日には仙人風呂の周りに灯篭が並べられる「湯けむり灯篭」のイベントが実施され、幻想的な雰囲気の中で温泉を満喫することができます。

パンダみかん

なんと、入浴料は無料なんだって！

うめくじら

無料…いい響きやな～

仙人風呂の温度や効能は？

川底から絶えず湧き出る源泉は73℃ほど。そこに清流を引き入れることで、40℃前後に調節されます。泉質は「ナトリウムー炭酸水素塩・塩化物温泉」。浴用効果は「神経痛、糖尿病」、飲用効果は「胃腸病、糖尿病、痛風」とされています。

仙人風呂へ入浴する際の注意点は？

仙人風呂は自然の恵みをそのまま堪能できる露天風呂です。そのため、天候や川の状態、水温によっては入浴することができない可能性もあります。荒天のあとはあらかじめ電話で問い合わせをしておくと安心でしょう。

また、公共の川原のため水着の着用が必須となります。裸での入浴ができないのはもちろん、石鹸やシャンプーなどの使用は厳禁。また、飲酒された方の利用もできないので注意してください。

なお、仙人風呂実施期間中は個人で掘ることのできるスペースはなくなってしまうため、オリジナル露天風呂を作ってみたいという方は時期をずらして訪れてみてください。ただしゆっくり入浴できるサイズの露天風呂を掘るのは大変なので、足湯程度に楽しむとよいでしょう。

パンダみかん

混浴だから、カップルや友人グループでも楽しめるね！

うめくじら

バスタオルとかビーチサンダルとか持って行くの忘れたらあかんで！

川湯温泉の周辺情報

仙人風呂のある大塔川周辺には、旅館や民宿が建ち並んでおり、その中心部には公衆浴場もあります。日帰りの方は、仙人風呂を楽しんだあとに、体を洗ったり、着替えたりするときにこの公衆浴場を利用すると便利でしょう。もちろん浴場には川底から湧き出た源泉を引き込んでいるので、ゆっくり温泉に浸かって体を癒すことができます。

川湯温泉は「熊野本宮温泉郷」の一つ！

少し足を延ばせば、世界遺産として有名な熊野本宮大社があります。熊野本宮大社の周辺には川湯温泉のほかにも、湯の峰温泉や渡瀬温泉という温泉地があり、3つを合わせて熊野本宮温泉郷と総称されます。

湯の峰温泉には、日によって7回湯の色が変化すると言われる「つぼ湯」があります。色が変わる理由は、湧き出た源泉が化学変化を起こすため。熊野本宮大社同様、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部として登録されており、実際に入浴することのできる世界遺産としては世界唯一です。

渡瀬温泉は、源泉かけ流しの大露天風呂を始め、キャンプやアウトドアのアクティビティを楽しめるリゾートエリアになっています。川湯温泉、湯の峰温泉、渡瀬温泉はそれぞれ違った楽しみ方ができますので、熊野詣とあわせてぜひ立ち寄ってみてください。

パンダみかん

つぼ湯の基本情報はこちら！

うめくじら

渡瀬温泉（大露天風呂）の基本情報を紹介するで～

まとめ

田辺市にある川湯温泉・仙人風呂や、その周辺情報についてご紹介してきました。川原を掘ると温泉が湧くというのは全国的にも珍しい光景です。中でも3か月間しか実施されない仙人風呂では、ここでしか味わえない貴重な体験をすることができますので、冬の旅行先としてぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。