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和歌山の桃が美味しい!品種や産地を紹介

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和歌山の果物といえば何を想像しますか?「みかん」や「」をイメージする人が多いのではないでしょうか。確かに、和歌山のみかんは収穫量が全国1位で有名です。また、梅の花が県花になっているほど梅も有名です。

しかし、そんなみかんや梅に劣らず有名な果物が、和歌山にはあります。それが「」です。実は、和歌山の桃の名産地なんです。

今回は、そんな和歌山の桃について、その歴史や生産されている品種を紹介します。

和歌山のブランド桃「あら川の桃」

和歌山のブランド桃「あら川の桃」

あら川の桃は、和歌山県紀の川市桃山町で生産されているブランド桃です。紀の川流域の温暖な気候と、水はけのよい土質が、桃を育てるのに最適な環境となっており、そこで育ったあら川の桃はとても甘く、その瑞々しさは口の中で溶けるような感覚を覚えるほどです。

和歌山の桃は収穫量が、山梨県、福島県、長野県、山形県に次ぐ全国5位となっており、実は西日本で1番の桃の収穫量を誇っています。

また、産地である桃山町の南側に広がる地域は、3月下旬~4月上旬にかけて桃の花が咲き誇り「桃源郷」と呼ばれています。この桃源郷は「かおり風景100選」にも選ばれており、「ひと目十万本」ともいわれてる景勝地となっています。

あら川の桃の歴史

あら川の桃の歴史

和歌山の桃が「あら川の桃」として商標登録されたのは1994年と、割と最近のことですが、そのルーツは200年以上も前にさかのぼります。

和歌山での桃の栽培は、文献に残っている限りでは1782年に桃樹を導入したことが始まりとされています。この桃樹が導入されたのが安楽川(あらかわ)、現在の桃山町で、安楽川で作られた桃というところから「あら川の桃」と名づけられました。

元々は、和歌山市城を中心に販売されていましたが、明治時代以降の交通機関の発達により販路が拡大されたことで、一時は関西市場から果ては北海道まで出回っていたと言われています。

あら川の桃の品種

あら川の桃の品種

一口にあら川の桃といっても、数種類の品種があり、品種ごとに様々な特徴があります。

ここからは、あら川の桃の品種について紹介します。

1.白鳳

白鳳(はくほう)は、日本の桃の代表的な品種の1つです。果実はやや大きく、果肉は果汁を多く含んでおり、口の中に入れた瞬間、とろけるような瑞々しさです。酸味は控えめで、とても甘い味わいとなっています。

この白鳳は、後に紹介する「桃山白鳳」や「日川白鳳」など派生種も多く、まさに日本の桃を代表する品種となっています。

2.はなよめ

はなよめは、6月中旬から収穫される早生の品種です。山形県の日川白鳳の派生種で果肉は瑞々しくとても甘くてジューシーな味わいとなっています。

また、日持ちもよく、6月中旬という他の桃よりも早い時期から収穫される桃ですが、長く楽しむことができます

3.桃山白鳳

桃山白鳳(ももやまはくほう)は、その名前の通り、桃山町にて発見された品種です。白鳳よりも早生で6月下旬から収穫されます。皮を手で剥きやすいのが特徴で、果肉は果汁が多く瑞々しく、甘味が強く酸味が控えめな味わいとなっています。

4.日川白鳳

日川白鳳(ひかわはくほう)は、白鳳の早生種です。濃い赤色の表皮が特徴で、果肉は緻密、甘味が強くジューシーな味わいとなっています。

5.八幡白鳳

八幡白鳳(やはたはくほう)は、こちらも白鳳の派生種で、果実は250g前後とやや大きく、果実がたくさん実ることが特徴の品種です。果肉は果汁が多く含まれておりジューシーで、糖度が高く甘さ強めな上品な味わいとなっています。

6.清水白桃

清水白桃(しみずはくとう)は、桃の栽培で有名な岡山県のなかでも最高品種の白桃で、「桃の女王」とも呼ばれています。黄味がかった白い色の透き通るような表皮、果肉が特徴の品種です。

果実重は300gと大きく、その果肉から出る果汁は甘味たっぷりで、とろけるような味わいとなっています。

7.川中島白桃

川中島白桃(かわなかじまはくとう)は、果実重が330g前後とかなり大きく、鮮やかな赤色の表皮が特徴の品種です。食感は硬めですが、甘味が強く、果実の大きさも相まって、食べ応え抜群な桃となっています。

おいしい桃を見分けるポイント

おいしい桃を見分けるポイント

最後に、近所のスーパーでも使える、おいしい桃を見分けるポイントを紹介します。ポイントは全部で3つ。

  1. 桃全体に白い点がある
  2. 左右対称になっている
  3. うぶ毛がしっかりと生えている

1.桃全体に白い点がある

桃をよく見ると白い点を見ることができます。これは果点といって、この点が表面全体に広がっているほど甘いとされています。

なので、桃を選ぶときはまず、桃全体に白い点がどのくらいあるか確認してみましょう。

2.左右対称になっている

左右対称な桃は、スムーズに成長できた証となります。そのため、味にばらつきもなく、おいしい桃が多いと言われています。

逆に、左右非対称の桃は、成長の過程で問題があった可能性があるので、左右対称の桃よりも味が落ちることがあります。

3.うぶ毛がしっかりと生えている

桃のうぶ毛には、虫や日焼けから実を守る機能があり、うぶ毛がしっかりと生えている桃は、虫や日焼けに侵されていない、健康で良質な桃という証です。

うぶ毛は食べる際には関係のない部分ですが、桃を選ぶ際は、うぶ毛の生え方にもよく目を凝らして選ぶようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。和歌山は西日本最大の桃の産地として有名です。夏場にはスーパーや市場に新鮮な「あら川の桃」が並ぶことはもちろん、直売所もいたるところにあり、和歌山県内では、比較的お求め易くなっています。

その他、通販などでも販売していますので、気になる方はぜひ、一度和歌山のブランド桃「あら川の桃」をご賞味ください。

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