ホエールウォッチングとは、船に乗って野生のクジラを観察するアクティビティです。日本ではホエールウォッチングができるスポットとして、北海道・知床半島、高知県・土佐湾、鹿児島県・奄美大島、沖縄県・慶良間諸島などが有名です。
和歌山県内でホエールウォッチングが楽しめるスポットとしては、クジラの町として知られる太地町・熊野灘や、本州最南端の地である潮岬があります。黒潮に乗って北上してくるクジラは捕食と子育てが主な目的であるため、小さな子クジラを連れて泳ぐ愛らしい姿を見ることができるでしょう。
和歌山県では、4月頃~10月頃と比較的長期間ホエールウォッチングを楽しむことができるのが特徴。4月~6月頃はマッコウクジラ、ザトウクジラ、ミンククジラ、シャチなどの大型種が、秋にかけてはコマッコウ、ゴンドウクジラ、バンドウクジラなどの小型種やイルカが観察できます。

時期によって見られるクジラの種類が違うんだね!

クジラもええけど、イルカの群れが見れんのもかわいくてええなあ
おすすめの服装や持ち物
ホエールウォッチングでは水しぶきを浴びることもありますから、タオルを忘れずに持参しましょう。濡れてもいい服を着ることは大前提ですが、足元にも注意してください。夏場はサンダルを履く方も多いですが、船に乗る際は必ずスニーカーを履くようにしてください。もちろんスカートやヒールは厳禁です。
夏場でも海の上は陸地に比べると肌寒く感じることがあるため、羽織れるものを1枚持っておくのがおすすめです。船の上は海風が強く体感温度がどんどん下がっていくので、不安な方はホッカイロなど防寒アイテムを用意しておきましょう。
また、あらかじめ酔い止めの薬を飲んでおくと安心です。空腹や寝不足だと酔いやすくなってしまうため、前日はしっかりと睡眠をとり、食事を済ませたうえで乗船するようにしてください。
ホエールウォッチングの注意点
ホエールウォッチングは船に乗って沖合まで向かうアクティビティです。そのため、台風や雷といった悪天候の場合は当然ですがツアーは中止になります。
しかし、船が出せる状況であれば雨天でも開催されることがほとんどです。船の上では傘をさすことはできませんから、気になる方はレインコートを着て参加しましょう。
雨が降っているからと言って自己判断で乗船を取りやめるとキャンセル料がかかってしまうかもしれませんので注意してください。また、万が一ツアーが中止になった場合の参加費用の返金方法などについて、予約時にあらかじめ確認しておくと安心です。
そして、クジラは野生生物です。ホエールウォッチングに参加したからと言って、100%クジラを見ることができるわけではないということも理解しておきましょう。
クジラと触れ合えるスポットも!

クジラの町として知られる太地町には、ホエールウォッチングだけでなく、クジラと触れ合えるスポットがあります。1つは「くじら浜海水浴場」です。この海水浴場には大きないけすがあり、2頭のクジラが公開展示されています。
さらに1日2回クジラが解放されるので、自然に近い状態でクジラを観察しながら、クジラと一緒に海水浴を楽しむことが可能。クジラと一緒に泳ぐことができる日本で唯一のスポットです。開催期間は7月中旬~8月中旬となっているので、ぜひチェックしてみてください。
くじら浜海水浴場の基本情報
住所 | 和歌山県東牟婁郡太地町太地 |
遊泳時間 | 9時~16時 |
公式サイト | https://taiji-kanko.jp/facilities/beach.html |

クジラと一緒に泳げるなんてすごい!でもちょっと怖い気がする…

ここにいるのは小型種のクジラだから、怖くないで

もう1つは、「くじらの博物館」です。太地町の約400年にわたる捕鯨の歴史と技術を伝えることを目的に開館した、世界一のスケールを誇るクジラ専門の博物館で、骨格標本やクジラの生態、捕鯨に関する資料などが1,000点以上展示されています。
また、イルカショーやクジラショー、触れ合い体験や餌やり体験、珍しい種類のイルカやクジラが飼育されている海洋水族館など、子どもでも楽しめる見どころが満載です。
太地町立くじらの博物館の基本情報
住所 | 和歌山県東牟婁郡太地町太地2934-2 |
営業時間 | 8時30分~17時(年中無休) |
入場料 | 一般(高校生以上)1,500円、小中学生800円、幼児0円 ※70歳以上は1,400円、障がいをお持ちの方と付添者1名は半額 |
公式サイト | http://www.kujirakan.jp/index.html |

イルカショーはよく見かけるけれど、クジラショーなんて初めて聞いた!

体長26mもあるシロナガスクジラの全身骨格標本も見ものやで
まとめ
和歌山でホエールウォッチングが楽しめるスポットやおすすめの時期、持ち物や注意点などについて解説しました。ホエールウォッチングのほかにも、クジラと間近で触れ合える海水浴場や博物館など魅力的なスポットがあるので、夏休みのお出かけにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。